私がお金を借りれないくらい、酷い経済状況に陥ったのには、
いろいろな原因が挙げられます。
まず一つは、低収入のくせにマトモに共働きをしてこなかったこと。
私の中に妻を働かせたくないという意識がありました。
彼女は育児のストレスに疲れ果てていて、
鬱病を発症していたし、
少しでも負担を減らしてあげるのが、
夫たる自分の役目だと思っていました。
しかし、結果だけ見れば、
それは私の独りよがりな思い込みであり、
かえって妻の心労となっていたようです。
最終的に債務整理することを打ち明けた時、
なんでもっと早く言ってくれなかったのか、
と激しく叱責されました。
離婚寸前まで夫婦仲は冷え込みました。
私はインターネット関連での独立を目指していて、
2児を抱えながらも、今だに非正規雇用で働き続けており、
収入は多くありません。
それを補うために結局は掛け持ちで長時間労働せざるを得ず、
やりたい仕事の時間も作れず、
妻には育児・家事の全てを押し付ける結果になってしまっていました。
今思えば、
低収入なのだから、意地を張らずに、
妻にも働いてもらって、
育児と家事も完全に分担するべきでした。
結局はその方が、彼女にとってはラクだったはずだし、
我が家の家計もここまで酷くはなっていなかったはずだし、
私がお金を借りれない状態まで堕ちることもなかったはずです。
お金をかりれない状態になった、もうひとつの原因は
お金の使い方です。
クレジットカードやキャッシングに頼りすぎでした。
インターネット関連の収入が入ってくることもあり、
「いつかは一気に返せる」と甘い見通しばかり立てていました。
今思えば、
基本、クレジットカードやキャッシングなどは計算に入れず、
現金主義で、家計をやりくりしていくべきでした。
いま持っている現金で買えないものは買わない。
いま持っている現金の範囲内で生活する。
言葉にしてしまえば、どうしようもなく当たり前なこと。
それがまったくできていませんでした。
このお金の使い方のクセっていうのは本当に厄介です。
私は過去に一度、おまとめローンを利用しているのですが、
その当時は、もう二度とクレジットカードやキャッシングは利用しないと誓ったのに、
5年後、再び、返済に困るほどの借金を抱え、
どこからもお金を借りれない状態になってしまいました。
おまとめローンを使って以降も、
結局、お金の使い方のクセが治らなかったからです。
最終的にこの悪いクセが治ったのは、
債務整理の手続きに入って、
しっかりした家計簿が必要になってからです。
(裁判所に家計管理の状況を見せる必要があるため。)
仕事とお金の使い方。
言い換えれば、収入と支出。
この両方で大きな間違いを犯していたのですから、
そりゃ、奈落の底まで堕ちて当然ですよね・・・。
皆さんもぜひ、ご自分の収入と支出の状況を見直してみて下さい。